日経新聞3月10日付のマンスリー商品市況欄で、段ボール原紙の価格が変わらなかった。製紙メーカーは2月初めか同月21日から、キロ10円か15%以上の値上げを打ち出していた。考えられるのが、①実際に変動してない、②何らかの意図で変わっていない、③調査を忘れていた?のいずれかか。今回、仮にKライナーが10円上昇したとすると、日経市況は105~107円にも達することになる。
他紙の編集方針をとやかく言うつもりはないが、同じ市況欄を書く立場からすると、上げ相場は書きやすいが下げ相場は書きづらい。読者からの反発が大きく、覚悟も必要だからだ。海外専門紙RISIでは株価が下がったと記者が訴訟を受けたこともあると聞いた。
とにかく実際には段原紙は18年にキロ8円上がった後、ずるずる4~5円ほど下がっていた。このあたりが反映されず、上げ相場だけを追っていくといつの間にか実勢と乖離してくる。今回、段原紙メーカー間のバーター取引価格は既に値上がりしたという。値札が付かない故に原紙市況の見極めは難しいが、日経市況だけが全てではない。現実を映した市況欄こそ必要だ。
2024年07月15日
コラム「虎視」
RKBオンラインによると、衆院議員の全465人のうち102人が「父母や祖父母、または三親等内の親族に国会議員が[...]
2024年07月08日
コラム「虎視」
いつの時代でも人の気持ちを動かすのは熱量だ。それは仕事でもプライベートでも同じで、良い商品を作りたい、良いサー[...]
2024年07月01日
コラム「虎視」
6月中旬にカンボジアを訪問した。東南アジアの様々な国を訪問してきたが、カンボジアは今回が初めて。カンボジアでホ[...]
2024年06月24日
コラム「虎視」
円安にも関わらず、輸入紙の影響を最も受けているのが家庭紙だ。海外メーカーは日本市場を戦略的な販路と位置づける。[...]