
新春にBI(ビジネスインサイダー)という専門ウェブメディアで作家の佐藤優が寄稿していた2022年に注目すべき3つのキーワード。その1つが「第三次世界大戦の危機」だった。氏は元在ロシアの外交官で現地事情に精通している。両国の歴史的背景やロシアの軍備配置の変化、そしてプーチン大統領の行動原理から、ウクライナ侵攻を予見していたというわけだ。
▼他に挙げていたキーワードというのが「中小企業」である。日本で420万ほどある企業数の99%は中小企業。従業員に占める割合も67%を占める。その中小企業が①後継者不足、②産業構造の変化という危機に直面している。日本経済の屋台骨である中小企業が存続しなければ、経済の底が抜けることになり、それを守る仕組みが必要だという。
▼古紙問屋でみれば、①次世代へ事業承継は進んだが、②紙離れ・発生減への対応が欠かせない。製紙メーカーにすると自社系列で集める古紙は1割に満たず、中小の古紙問屋に依存するリスクがある。古紙の調達価格が安定していても、古紙問屋の経営が安定するかは別の問題だからだ。寄稿でのユニークな提案が、大企業で経営知識を得た人材が副業でM&Aしたり経営参画する手法だ。果たして古紙業界でも現実化するか。
2025年12月22日
コラム「虎視」
風光明媚な庭園に囲まれたDIC河村記念美術館(千葉県佐倉市)が、今年3月末でその歴史に幕を下ろした。20世紀美[...]
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]