昔から甲州商人は独立心が強く、気質的に商売人や社長に向いている。帝国データバンクによる都道府県別社長輩出率ランクでは、福井県に次いで山梨県が第2位である。甲州財閥の企業は、東武グループ、阪急グループ、宝塚劇場、山一証券、大戸屋、ブックオフ、サンリオ、日本電気、旺文社等。甲州商人が通った後は、ぺんぺん草も生えないと揶揄されることもあった。
▼山梨学院大学の椎名名誉教授の研究が興味深い。山梨は稲作に適した広い平野が少なく、稲作よりも商品作物の生産に特化してきた歴史がある。甲州人は商品作物の行商が盛んで、移動の制限はなかった。商品作物は、桑・蚕・絹糸・絹織物や木工製品が中心。また親分子分的な結びつきが強いこと、ばくち打ちが多いことで有名だが、これは商品作物の集積地を中心に商人や現金が集まり、それを狙って賭場が立ったことが起因となっている。
▼27年に開通予定のリニアは甲府駅を通る計画で、東京までわずか20~25分ほどの通勤圏となる。農水省や文化庁の誘致等を進めて、副都心としての機能を持たせる考え。省庁の移転が進めば、関係者1000人ほどの移住による500億円の経済効果、山梨全体のGDPではプラス1兆円ほどの経済効果があるという。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]