2022年3月21日 オピニオン » 1468号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 昔から甲州商人は独立心が強く、気質的に商売人や社長に向いている。帝国データバンクによる都道府県別社長輩出率ランクでは、福井県に次いで山梨県が第2位である。甲州財閥の企業は、東武グループ、阪急グループ、宝塚劇場、山一証券、大戸屋、ブックオフ、サンリオ、日本電気、旺文社等。甲州商人が通った後は、ぺんぺん草も生えないと揶揄されることもあった。

 ▼山梨学院大学の椎名名誉教授の研究が興味深い。山梨は稲作に適した広い平野が少なく、稲作よりも商品作物の生産に特化してきた歴史がある。甲州人は商品作物の行商が盛んで、移動の制限はなかった。商品作物は、桑・蚕・絹糸・絹織物や木工製品が中心。また親分子分的な結びつきが強いこと、ばくち打ちが多いことで有名だが、これは商品作物の集積地を中心に商人や現金が集まり、それを狙って賭場が立ったことが起因となっている。

 ▼27年に開通予定のリニアは甲府駅を通る計画で、東京までわずか20~25分ほどの通勤圏となる。農水省や文化庁の誘致等を進めて、副都心としての機能を持たせる考え。省庁の移転が進めば、関係者1000人ほどの移住による500億円の経済効果、山梨全体のGDPではプラス1兆円ほどの経済効果があるという。

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