▼3面の表のように関東商組の段ボール輸出価格(問屋手取り)が国内価格を上回るようになったのは、2002年1月から。当時の国内価格は6円。ただし工場着値。運賃に1円かかるとみると、問屋店頭価格は5円だった。一方、組合の輸出は5円四15銭である。以来、2年9ヵ月にわたって輸出価格の上位が続いている。これだけ長期にわたって輸出上位が定着すると、誰もこれが一時的な現象だとはいわなくなった。
▼今9月、組合の輸出価格が反落し、9円70銭に。一方、関東地区の国内価格は9円50銭(現在は店頭表示に変更)。内外格差が20銭まで接近した。しかし、これが逆転するという見方はまだ少ないようだ。過日、中国逝江省の富陽地区の見学から戻った関係者に現地の様子を聞いてみると、今夏は猛暑で、電力不足から電気の供給がたびたび止まった。夏場はほとんど半操業だったらしい。同地区は日本の富士地区のように製紙のメッカ。
▼こうした地域が半操業にかかわらず、中国の古紙輸入(1-7月)は前年比37%増と驚異的な勢いが続いている。中国の胃袋が大きいというべきか。一方で、大手製紙や外貿公司がかなり古紙をストックしているとの見方もある。今秋の中国の動向を注目したい。
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