▼835万人の人口を抱える東京23区だが、中でも最大の人口を抱えるのが世田谷区で83万人に達する。世田谷区そのものが大都市並みの人口だが、ベーラーとスケールを持つ古紙ヤードはわずか1ヵ所で、中田の世田谷事業所のみである。スクラップアンドビルドで02年春に完成した新ヤードを、この年の秋に見学させてもらった。びっくりしたのは外観からはとても古紙ヤードとは思えない、ヤード全体が密閉型の工場であったことだ。
▼機密文書を扱うヤードで密閉型の工場を併設するケースは増えているが、中田のように回収古紙を扱うヤードが密閉型の工場になっているのは、全国的にも事例が少ないのでないか。ヤードの敷地は640坪で、工場の建坪は400坪。選別ラインや応接室、休憩室が2階にあって工場の天井が高いので、建坪以上に広く見えた。工場内にはスケール2台、ベーラー2台、選別ライン1基があった。
▼騒音が出ないように密閉型にしたうえ、さらに工場の周辺を植栽したり、屋上を緑化したりと、周囲の居住環境に随分と配慮しているのが印象的だった。市街地の古紙ヤードのモデルケースになると思われた。ただ悩みは抜き取りが激化し、古紙の回収量が低下しているとのことだった。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]