2004年10月11日 オピニオン » 610号

コラム「虎視」 610号

コラム「虎視」

▼古紙の月別輸出推移をみてみると、20万トンを超えたのは2002年は5、6月の2回。昨年は1度も20万トンを超えた月がなかった。今年は3月から20万トン台に乗るようになり、8月で6ヵ月連続となった。1-8月累計の輸出量も前年比47%増の185万トンになり、月平均輸出量は23万トンである。

▼仮に残る4ヵ月、月23万トンの輸出が行われると、年間輸出量は277万トンに達する。300万トンの輸出に近づくのは2010年頃と予想されていたので、5年くらい前倒しで300万トンの輸出が実現されるかもしれない。品種別にみると、8月の段ボール輸出は過去最高となった。わずかに10万トンにとどかなかったが、02年5月の9万7千トンを上回った。

▼昨年の世界の主要国の古紙需給が発表された。次号で詳細を報道するが、アジアの主要な古紙輸入国はというと、中国の938万トンに次ぐのがインドの310万トンであった。近年、インドはインドネシアを抜いて古紙の輸入大国に成長してきたが、日本の関係者にはインドの紙・板紙生産状況がほとんど知られていない。古紙輸出でも今年インド向けの輸出量は1-8月累計で、わずか346トンであった。その関心の薄さが分かる?

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