
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエンスやLINEヤフーのほか、脱炭素、DX、高齢化、安全保障といったメガトレンドに沿った企業が新たに名を連ねる。一方で、東芝やシャープなど電機大手の凋落も目立つ。売上トップはトヨタ自動車で、内外で48兆円を稼ぐ。
▼そのトヨタが廃棄物分野にも乗り出した。社内ベンチャー制度から生まれたのが「ドマティクス」だ。データサイエンティストの三村氏が考案し、中間処理施設の土間選別を可視化・効率化するサービスや機器を開発。無駄の多かった土間作業を画像解析し、身体に負担の少ない破袋選別機で効率的な作業を実現するなど、いわばトヨタ流のカイゼンを廃棄物の現場に持ち込んだというわけだ。
▼既に複数事業者に導入されており、全国で導入拡大を狙っていくという。背景には、再生材利用を義務づける欧州のELV(廃自動車)規制の流れもあるが、どこで・何が・どれだけ廃棄されているのかという廃棄物のビッグデータこそ未開の資源ではないだろうか。ドマティクスが業界にイノベーションを起こす起爆剤となるのか、日本最大企業の一挙手に目が離せない。
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