▼石炭に代わる代替燃料として廃プラの有効利用が進んでいるが、この分野ではセメント、鉄鋼業界が先発で、製紙業界は後発といえる。セメントはとくに廃プラを焼却したあとの灰も原料として利用できるため、二次処理の問題がない。このため後発の製紙業界は廃プラと紙ごみを混ぜて固形化した燃料、つまりRPFを利用することで先発業界との差別化を図りつつある。
▼製紙向けの需要増大から全国各地でRPF設備が続々と立ち上がってきているが、原料が集まるのかどうか危惧もされている。というのも、排出される廃プラの55%がすでに有効利用されており(02年段階で542万トン)、サーマル、ケミカル、材料の各種用途に加えて輸出も著増しているからだ。03年の輸出はついに68万トンに達し、この9割が中国、香港向けに輸出された。今春中国向けの輸出が禁止されて以来、香港に殺到していることはすでに報じた。
▼有効利用のうちサーマル用途がもっとも多く、364万トンを占めるが、RPF向けは32万トンにすぎず、サーマル用途の主流からはまだほど遠い。①RPF設備のイニシャルコストが高い(設備費が高い)②RPFの売価はキロ2、3円と安いーなどもネックとなっている。
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]
2024年03月25日
コラム「虎視」
雑誌フォーブスで「日本人長者番付」という企画がある。個人の資産保有額でトップ50人を毎年調査したもので、ユニク[...]