▼本紙はオフィス古紙のうち粗選別したものをミックス、精選別したものをオフィスパック(別名では込頁)と呼んでいるが、輸出のグレードとしてはミックスといえば雑誌のことを指し、オフィス古紙にはミックスはないという。オフィス古紙はオフィスパックで総称され、パックのグレードとしてナンバー1、2、3がある。ナンバー1が込頁に当たり、2と3がミックスに相当すると教えられた。この1~3までのグレードに応じて価格差があり、上下トン20ドル、キロにして2円ぐらいの幅がある。
▼前号でも触れたが、このオフィス古紙の回収量が年間で50万トン。機密文書は含まない。他の品種のように正確なデータはなく、本紙の推定である。このうち4割の20万トンが輸出されており、古紙の他の品種に比べて大変に輸出比率が高いのが特徴だ。
▼ところで込頁という呼称は関東で通用したが、関西ではほとんど知られていなかった。知名度が上がるきっかけは愛媛パルプ協同組合がDIP(脱墨古紙パルプ)設備をリニューアルし、オフィス古紙を大量に使用し始めたことによる。2000年秋のことだった。その後本格的な輸出が始まったことで、込頁やオフィスパックという呼称が関西でも認知されるようになった。
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