▼自治体のHPを見ていると、外国人居住者のために資源やごみの分別方法を多言語で載せていることがある。英語や中国語、韓国語にとどまらず、中にはロシア語やポルトガル語で解説しているケースがある。日本特有の細かな選別方法は外国人の目にどう映るのか?一方、古紙問屋による自社のHPは一般的となったが、英語や中国語で併記されることは稀だ。
▼古紙を英語で言うと「Recovered Paper(リカバード・ペーパー)」。再生される紙とのニュアンスだ。全原連は英語の表記名にこれを使っているし、古紙再生促進センターの発行物でもほぼ定着している。「Recycled Paper」は製品の再生紙と紛らわしいのか、あまり用いられない。米国では「Fiber」として繊維原料というような捉え方をすることもある。
▼ところが、インドやベトナムなど新興国では、「Waste Paper(ウェイスト・ペーパー)」との表記を見かける。これはどちらかというと「紙ごみ」のニュアンスが強い。言葉は人々の意識を映し出す。不要なものと見なされ、価値が共有されていないためか。再生資源としての地位を確立するにつれ、「Recovered Paper」へ昇格するとみたい。
2025年09月15日
コラム「虎視」
18歳の時に東京に出稼ぎに行き、新橋の居酒屋で約2年間、住み込み社員として働いていたことがあった。そこで一番驚[...]
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]