▼自治体のHPを見ていると、外国人居住者のために資源やごみの分別方法を多言語で載せていることがある。英語や中国語、韓国語にとどまらず、中にはロシア語やポルトガル語で解説しているケースがある。日本特有の細かな選別方法は外国人の目にどう映るのか?一方、古紙問屋による自社のHPは一般的となったが、英語や中国語で併記されることは稀だ。
▼古紙を英語で言うと「Recovered Paper(リカバード・ペーパー)」。再生される紙とのニュアンスだ。全原連は英語の表記名にこれを使っているし、古紙再生促進センターの発行物でもほぼ定着している。「Recycled Paper」は製品の再生紙と紛らわしいのか、あまり用いられない。米国では「Fiber」として繊維原料というような捉え方をすることもある。
▼ところが、インドやベトナムなど新興国では、「Waste Paper(ウェイスト・ペーパー)」との表記を見かける。これはどちらかというと「紙ごみ」のニュアンスが強い。言葉は人々の意識を映し出す。不要なものと見なされ、価値が共有されていないためか。再生資源としての地位を確立するにつれ、「Recovered Paper」へ昇格するとみたい。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
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