2013年4月15日 オピニオン » 1029号

コラム「虎視」1029号

コラム「虎視」

古紙問屋は老舗が多い。今年も山室(東京都)、高良(福島県)、山傳商店(宮城県)の3社が創業100周年を迎えた。本紙調べで100年の業績をもつ古紙問屋は9社を数える。平均的な社歴は50、60年前後か。山室は8ヤードで古紙を扱う他、PETや古着も扱い多角化を志向。高良は東北の雄として、鉄・非鉄金属を含め総合的な再生資源業を手がける。山傳商店は仙台を地盤に、強固な集荷体制を築いてきた。

▼古紙問屋業が長らく続いてきた理由に、①人々の根源的な営みに関わり、資源の循環・再生は理にかなう、②企業規模が大き過ぎず、地場産業として根付いてきた、③製紙メーカーと信頼関係を築き、安定成長してきたことが挙げられる。市場が成熟し過当競争にさらされながらも、淘汰再編の動きが鈍かったことも長寿の秘訣であろう。

▼帝国データバンクがまとめた「百年続く企業の条件」(朝日新書)によると、日本には社歴100年の企業は約2万社あるという。財務データを分析した結果、「老舗企業は保有株式や土地・建物など蓄積した資産を活用して、本業外で収益を生み出している」とその強みを導き出す。また老舗企業のリスクは、財務や事業内容より事業継承や組織文化に潜むとも指摘する。

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