直納業者と代納業者の違いは、取引をする外部の人からは非常に分かりづらい。
▼製紙メーカーによっては、ある問屋に対して、新聞古紙だけを直納、段ボール・雑誌は代納というケースや、段ボールだけ直納で取るというケースもある。また直納であっても、他の問屋や他商社に販売した方が価格が高いケースもあり、何割かを代納玉として入れているケースもある。もうこうなるとどこが直納で代納なのか分からない。
▼高度成長期は直納の問屋数はかなり限られており、地域ごとに数社だった。その直納問屋から製紙メーカーの工場まで線路を敷き、鉄道による古紙の納入体制を築いていたところもあった。今でも石山商店(石川県)や高良(福島県)等の歴史が長い直納問屋の構内には、当時の線路の跡が残っている。
▼今後は更に段ボール古紙の比率が高まっていく。段ボール以外の古紙が軒並み減少しているので、これは避けられないことである。そして段ボールの最大の発生地であるスーパーや小売業の仕入競争は、これまで以上に激化する。今回取り上げたトライアルのように、大手小売業の管理案件を取った業者は、実際にモノを持っている業者として、直納・代納を問わず力を持っていくだろう。
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