2025年5月19日 オピニオン » 1623号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 2012年だったと思うが、近畿商組の懇親会でひと騒動があった。来賓挨拶で山上紙業・山上会長が「製紙メーカーは今年2回も建値を下げた。メーカーは不当に古紙の購入価格を抑えており、古紙業者が食べていけない状況にしている」とメーカー批判をしたことで、同じく来賓で来ていた大和板紙・北村会長が「我々メーカーは血の滲むほどの努力をしているが、それでも今は非常に厳しい状況にある。批判される筋合いはない」とやり返したことで、お互いヒートアップして乱闘騒ぎになりかけた。

▼小競り合いになったので周囲にいた関係者が二人を離し、何とかなだめたのだが、初めて参加した関係者は非常に驚いていた。だが別に犬猿の仲ではなかったと思う。互いに認め合って切磋琢磨してきた存在であり、ギリギリまで努力を惜しまない姿勢だったからこそ、前述のようにやり合うことも多かったのだろう。

▼北村光雄氏は1929年12月生まれ、山上春美氏は1932年3月生まれ。学年的には北村氏が2学年先輩だが、ほぼ同世代。そして共に大阪の製紙業界と古紙業界において、長年いくつもの理事長・会長職を務めながら、いわば「体を張って」製紙・古紙業界をまとめてきた。北村光雄氏のご冥福をお祈りします。

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