
▼以前はペーパー&ウエスというウエス・古布の業界紙があったが、7~8年前に廃刊になった。ウエス・古布の業界団体はいくつかあるものの、古布全体の回収量や業者数を網羅したデータがないのが現状である。本紙は古布の全体像を把握するために調査しているが、貿易統計以外の数値はあくまで推測の域を出ない。
▼12年前の平成14年に経済産業省が調査した「古布リサイクルの現状」は、業界最大手と言われるナカノ(横浜市)が業界団体の協力を仰ぎ、全体像をまとめたもの。それによると古布の回収量は24万4,000トンで、集団回収量が14万4,000トン、行政回収量が4万3,000トン、工場から発生する事業系の回収量が5万7,000トン。これらは274社のボロ選別業者、30社の繊維原料商・ブローカーを経て、古着輸出業者(27社)、ウエス製造業者(400社)、反毛製造業者(100社)で再資源化されていると記されている。
▼12年経った現在、これらの全体像がどのように変化しているのか非常に興味がある。おそらくウエス製造業者は減少しているだろうし、古着輸出業者は増加しているだろう。様々な輸出業者の攻勢が強くなっている昨今、古布の業界団体が現状把握と情報発信を行うことも必要ではないか。
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]
2025年11月24日
コラム「虎視」
家庭ごみ有料化の話題を大々的に本紙で取り上げていたのは、08年~09年頃である。この頃は、政令市でも実施する自[...]