▼本紙の発行人は大阪府泉佐野市の出身。泉佐野市は関西国際空港の開設によって大きく様変わりしたが、昔からタオルの町として有名である。
▼泉州タオルは国内タオル生産量の47%を占めており、泉州タオルの生産の中心である泉佐野市は「東洋のマンチェスター」と呼ばれることもあったという。泉州タオルの起源は明治18年、船来雑貨商を営む新井末吉がドイツ製タオルを入手し、日本でも大いに需要が見込めるとして、泉佐野市の綿業者である里井圓治郎に製織の研究を奨めたことがはじまり。
▼泉州タオルは後晒製法によって作られている。通常のタオル製法は、タオルに使う綿糸を織りやすくするためにノリやロウで強度を上げ、滑りをよくするが、織りあがったタオルは水をはじき吸水性が悪い。泉州タオルは織った後で晒しの工程に入るので、ノリは洗い流されて吸水性が良い。
▼この伝統的なタオル産業は、近年は中国をはじめとした海外の安価なタオルに押され、生産量・業者数ともに激減している。生産量は平成2年の約4万トンがピークだったが、現在は78%減の約9,000トンになった。業者数は昭和57年の700社弱から現在は100社強になり、600社近くが廃業した。
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