
▼本紙の発行人は大阪府泉佐野市の出身。泉佐野市は関西国際空港の開設によって大きく様変わりしたが、昔からタオルの町として有名である。
▼泉州タオルは国内タオル生産量の47%を占めており、泉州タオルの生産の中心である泉佐野市は「東洋のマンチェスター」と呼ばれることもあったという。泉州タオルの起源は明治18年、船来雑貨商を営む新井末吉がドイツ製タオルを入手し、日本でも大いに需要が見込めるとして、泉佐野市の綿業者である里井圓治郎に製織の研究を奨めたことがはじまり。
▼泉州タオルは後晒製法によって作られている。通常のタオル製法は、タオルに使う綿糸を織りやすくするためにノリやロウで強度を上げ、滑りをよくするが、織りあがったタオルは水をはじき吸水性が悪い。泉州タオルは織った後で晒しの工程に入るので、ノリは洗い流されて吸水性が良い。
▼この伝統的なタオル産業は、近年は中国をはじめとした海外の安価なタオルに押され、生産量・業者数ともに激減している。生産量は平成2年の約4万トンがピークだったが、現在は78%減の約9,000トンになった。業者数は昭和57年の700社弱から現在は100社強になり、600社近くが廃業した。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]