古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていくという負の連鎖が続く。もはや雑誌に消費を喚起する力は期待できそうにない。では、全てWebに流れたかというと、そうでもなさそうだ。今、元気なのがフリーペーパーと通販カタログである。
▼ユニクロが19年から発行する「LifeWear magazine」はこの秋冬号が11巻目を迎えた。世界の約2500店舗などで無料配布し、発行部数はなんと150万部。同社の場合、制作を外部委託するのではなく、元POPAYEの名物編集長を迎え入れて、完全に自前で制作している。約120ページで読み応えのあるコンテンツも多く、洗練された装丁にも世界観が凝縮されている。
▼通販系の雑誌では、シニア女性対象の「ハルメク」が飛ぶ鳥を落とす勢いだ。50万部の発行部数があるものの、書店では販売しない定期刊行雑誌。暮らしの課題に寄り添い、物販やイベントと連動する点が特長。大手通販のベルーナもカタログ通販の割合が6、7割を占めるといい、やはり紙で顧客との接点を重視する。もはや出版社ではなく、ブランドオーナーや小売業者が印刷情報用紙を大量に使う時代がやってきた?!
2025年09月15日
コラム「虎視」
18歳の時に東京に出稼ぎに行き、新橋の居酒屋で約2年間、住み込み社員として働いていたことがあった。そこで一番驚[...]
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
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5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
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2025年07月14日
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今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]