古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていくという負の連鎖が続く。もはや雑誌に消費を喚起する力は期待できそうにない。では、全てWebに流れたかというと、そうでもなさそうだ。今、元気なのがフリーペーパーと通販カタログである。
▼ユニクロが19年から発行する「LifeWear magazine」はこの秋冬号が11巻目を迎えた。世界の約2500店舗などで無料配布し、発行部数はなんと150万部。同社の場合、制作を外部委託するのではなく、元POPAYEの名物編集長を迎え入れて、完全に自前で制作している。約120ページで読み応えのあるコンテンツも多く、洗練された装丁にも世界観が凝縮されている。
▼通販系の雑誌では、シニア女性対象の「ハルメク」が飛ぶ鳥を落とす勢いだ。50万部の発行部数があるものの、書店では販売しない定期刊行雑誌。暮らしの課題に寄り添い、物販やイベントと連動する点が特長。大手通販のベルーナもカタログ通販の割合が6、7割を占めるといい、やはり紙で顧客との接点を重視する。もはや出版社ではなく、ブランドオーナーや小売業者が印刷情報用紙を大量に使う時代がやってきた?!
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