
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入れていた。06年にマレーシアからホームステイに来ていたのが、当時はまだ高校3年生だったジャクだ。彼女は中華系マレーシア人で、裕福な家庭で育ち、日本語の勉強や見識を広めるために日本にホームステイに来た。当時は医大への進学が決まり、「将来は医者になって多くの人を救いたい」と話していたが、後にその夢を実現させたので、大したものである。
ジャクは最初、初めての日本に戸惑っていたが、持ち前の明るさですぐに溶け込み、奈良の街を1人でバスに乗っていろんな場所に行けるようになった。私たちも、彼女が初めてのホームステイの外国人だったので、最初は食べ物や生活習慣等で気を使っていたが、特に宗教的な規制もなく、好き嫌いなく何でも食べられることが分かったので、日本人と同じような感じで扱うことにした。
彼女は既に英語・中国語・マレー語を自然に学んで話せており、いずれ日本語も習得したいと話していた。また医大に行くために、幼少期から家庭教師を付けて勉学に励んできたという。わずか18歳のジャクが、「学習こそが自分の未来を切り開く道」と話していたことがとても印象的だった。勉強はさせられるものではなく、自分のために生きる術として、自らするものだと彼女に教えられた。
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