▼09年の中国の古紙輸入通関実績がまとまったが、前年比13.6%増の2,750万トン。うち日本からは412万トンで、初めて400万トンの大台に乗せた。国内でもっとも古紙を消費するのが王子板紙と王子製紙。この王子グループ2社の消費合計が08年で480万トン。09年はまだ実績が出ていないが、1割以上減ったとするとほぼ匹敵する数量になる。日本の古紙消費市場に新たに王子グループ2社が登場したようなものだ。
▼過去10年間にどれほど日本からの輸入が伸びたのかをみてみると、00年がわずか5万2,000トンだったからなんと80倍。数量ではダントツの米国は4倍強。米国西海岸の古紙業者は00年当時から中国を古紙の有望な輸出市場として輸出に取り組んでいたが、当時の日本は台湾やタイが主流。それが01年を境に中国に傾斜していき、いまや輸出の8割以上を中国が占めるようになった。
▼輸出価格は中国の春節を前に値下がりしたが、中国需要は根強く、相場の基調は強い。主要3品は再びCIFトン200ドル台に回復するだろう。08年10月の輸出価格の大暴落で国内製紙が約1年間、価格の主導権を握ったが、輸出相場が国内を主導する流れがまた戻ってくるのでないか。
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]
2024年03月25日
コラム「虎視」
雑誌フォーブスで「日本人長者番付」という企画がある。個人の資産保有額でトップ50人を毎年調査したもので、ユニク[...]