2022年2月21日 オピニオン » 1464号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 古紙ベール品の製紙メーカーの受け入れ規格はあるか?という問い合わせがあったので調査した。製紙メーカーによると、①大型ベール品、②横番線の物が一般的だが、サイズ等の厳密な規格はないとのことだった。また新段などは小型ベールでも受け入れているメーカーが多い。

 ▼ベーラーメーカーによると、大型ベール品のサイズは、幅1100ミリ×高さ1000ミリの物が圧倒的に多く、日本の古紙ヤードでは9割がこれに該当するという。しかし一部、高さが1100ミリのもある。これはコンテナの内寸が2300ミリで、2段積みで目一杯入るサイズ。扱い量や輸出玉が多いヤードでは、より重量が出るこのサイズのベーラーが導入されている。また長さは一般的には1800ミリに設定されることが多いが、押し出していくので、品目や圧縮度によって多少異なる。

 ▼海外では縦番線のベールもよく見かける。日本でも昔は、上物古紙や残本等を梱包するのは縦番線だった。横番線で上物を梱包すると、どうしても滑ってずり落ちてしまう。縦番線ベーラーのヤードには反転機を置き、縦番線で圧縮・梱包したものを90度反転して出荷していた。現在は攪拌機が進化し、上物でも滑らずに圧縮できるようになった。

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