古紙ベール品の製紙メーカーの受け入れ規格はあるか?という問い合わせがあったので調査した。製紙メーカーによると、①大型ベール品、②横番線の物が一般的だが、サイズ等の厳密な規格はないとのことだった。また新段などは小型ベールでも受け入れているメーカーが多い。
▼ベーラーメーカーによると、大型ベール品のサイズは、幅1100ミリ×高さ1000ミリの物が圧倒的に多く、日本の古紙ヤードでは9割がこれに該当するという。しかし一部、高さが1100ミリのもある。これはコンテナの内寸が2300ミリで、2段積みで目一杯入るサイズ。扱い量や輸出玉が多いヤードでは、より重量が出るこのサイズのベーラーが導入されている。また長さは一般的には1800ミリに設定されることが多いが、押し出していくので、品目や圧縮度によって多少異なる。
▼海外では縦番線のベールもよく見かける。日本でも昔は、上物古紙や残本等を梱包するのは縦番線だった。横番線で上物を梱包すると、どうしても滑ってずり落ちてしまう。縦番線ベーラーのヤードには反転機を置き、縦番線で圧縮・梱包したものを90度反転して出荷していた。現在は攪拌機が進化し、上物でも滑らずに圧縮できるようになった。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]