パッカー車における事故が後を絶たず、重大事故は年間数件起きている。多い時は、パッカー車関連で5人亡くなった年もあった。パッカー車の重大事故は大きく2つに分けられる。1つは回転板に巻き込まれる事故。もう1つは後方確認を怠った事故である。回転板への巻き込まれ事故では、作業員の被害が多いが、後方への不注意による事故では、市民の被害が多い。
▼ハインリッヒの法則によると、重大事故1件において、死亡や重大事故には至らない軽傷事故が29件起きていると言われる。つまり重大事故が5件起きると、軽傷事故はその5倍の145件。そして軽傷事故には至らないヒヤリハットは1件あたり300件。最大で年間1500件ものヒヤリハットが起きている訳だ。
▼山口県のヒヤリハット集が参考になる。「ヒヤリハット 山口県 清掃事業」で検索できる。イラスト入りで、様々な場面のヒヤリハット集がまとめられている。パッカー車関連の例を挙げると、ごみ収集時に対向車に轢かれそうになった、回転板でガラス・プラ等が飛散して怪我をしそうになった、市民が勝手にパッカー車の投入口にごみを投げ込んでいた等。全原連でも、古紙回収時や古紙ヤードでのヒヤリハット集を、イラスト入りで作成してほしい。
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