
西の製紙メーカーで7月末の4連休、深刻な古紙不足を受けて原料操短するのではないかと噂されている。段原紙メーカー3社3台によるマシン転抄によって生産能力は52万トン増加。内需が大きく伸びない中、この2~3年で原紙輸出の流れが加速した。20年実績は88万トンで今年は100万トンが視野に入り、月10万トンの大台にも乗せる。
▼だが、転抄組のメーカーが原紙輸出に走ったことで、国内で古紙の逼迫を招き、調達価格の上昇に繋がったフシもある。海外に段原紙が輸出されると国内で段ボール古紙として回収されないからだ。問屋からすれば、原紙輸出枠として輸出価格より安価で納め、しかも国内で古紙の発生が減るという二重苦に遭う。現在、国内メーカーの古紙調達価格は、基準価格である18円が上限。原料危機を経て、今後、古紙のプレミア買いに走るのか、原紙価格に転嫁を目論むのか注目される。
▼古紙問屋の供給余力がこの1年で落ち込んだことも大きい。本紙で主要問屋の古紙扱い量を調査したところ、15~30%減ったところもあった(詳報を後日掲載)。市況急騰期に問屋は輸出玉で利益を出していたが、もはや輸出余力がないとの深刻な声も漏れる。需給両者とも我慢のタイミングがいつまで続くか?!
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