
日本人は非常に勤勉で勉強家。そして細かい作業が得意である。世界的に見ても、古紙の分別回収がこれだけ定着・浸透している国は他にはない。多くの国が、国土の広さや回収の合理化を理由に、シングルストリームという混合回収を選択してきた。特に欧米やオーストラリアでは、家庭系の資源物回収のほとんどはシングルストリームによるものである。
▼逆に考えると、古紙を分別回収するには、国土が狭く、分別して排出する場所を確保でき、対価はなくても無償で分別して排出する国民の協力があり、品目ごとに回収体制を整えるーことが条件になる。回収側にとっても、それなりの販売価格がないと、品目ごとに回収車両と回収人員を用意することができない。
▼つまり古紙回収業者及び古紙問屋の商売が成り立ち、きちんと品質の良い古紙を回収・選別・梱包してメーカーに販売するためには、ある程度の販売価格が必要ということになろう。欧米では価格が暴落するたびに、品質の悪い古紙がごみ化して社会問題化する。ごみ化することで需給バランスが取れているのだが、そこに解決策も未来もない。世界で唯一「完全分別回収」を実現している日本式の古紙回収が、世界中に広がる日が来るかもしれない。
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