5月21~23日までRISI主催の国際会議が上海で開かれた。世界の製紙産業では中国と古紙の2つの動向が大きな関心事項。中国による古紙の全面輸入禁止の行方とともに東南アジアの新たな需要に注目が集まる。古紙はパルプを含む繊維原料のバランスからも切り離せず、紙・板紙市場の行方を左右する。現在、こうした需給構造が大きく変わる過渡期にある。
▼ちなみにRISIとは米国に本社を置くグローバルな製紙業界の専門媒体で、2万5,000社の顧客と400人以上のスタッフを抱える。古紙分野も含めて世界各地の紙・板紙市況や業界ニュースを配信する。自らを森林産業の情報プロバイダーと位置付けるのは、もともと製材チップの副資材を原料に製紙が発展したことに由来する。製紙チップの供給は米国での住宅着工なくしてなり得なかったわけだ。
▼今回、RISIで登壇した講演者の話によると、世界の紙・板紙需要は現在の4億2,000万トンから10年後には4億8,000万トンまで6,000万トン増えるという。植林などによるチップ増産のペースでは間に合わず、古紙の有効利用が欠かせないそうだ。今は一時的に古紙の需給バランスが弛んでいるものの、将来的には必ず逼迫し不足感が再び強まることは避けられない?!
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