2019年2月18日 オピニオン » 1316号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 先月、ガイアの夜明けでもようやく廃プラ問題が取り上げられた。東京都大田区にある東港金属㈱では、廃プラ在庫が溢れ、処理費の高騰や行き場がない状況にスポットが当てられた。以前まで廃プラの焼却費用はキロ10円台~20円ほどだったが、現在は30円~50円、地域によっては70円を超えるところもある。

▼中国は2018年から家庭系廃プラの輸入を禁止し、2019年からは産業系廃プラの輸入を禁止した。これによって中国は、全ての廃プラスチックの輸入を禁止したことになる。2016年は735万トン、17年は583万トンの廃プラを輸入していた中国だが、2018年はわずか5万2,000トンに留まった。対前年比99%減である。

▼これまで中国は内外から約2,000万トンの廃プラ原料を調達していた。そのうち3分の2が国内品、3分の1が輸入品だった。それが昨年から廃プラの輸入を禁止したことで、原料不足の状況が続く。代替として、廃プラのペレット品を世界中から輸入しており、昨年は200万トンほどが輸入された。以前から廃プラ業界の中で言われているのが、「廃プラは世界中で発生するが、廃プラは中国でしか使えない」。日本を含め、各国の廃プラ処理用途の模索が当分続きそうだ。

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