2019年2月25日 オピニオン » 1317号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 1月下旬~2月下旬は前年の各統計が出揃う時期。昨年の日本の古紙回収率は過去最高の81.5%を記録した。しかし過去最高の回収率を記録したにも関わらず、古紙回収量は5年連続減少の2,066万トン。7年のピーク時から比べると267万トン減。対前年比では39万トン減となった。

 ▼日本の輸出入におけるパッケージの動きでは、100万トン~130万トンの段ボールが入超になっている。つまり国内の古紙発生量以上の古紙が集まることになる。逆に中国では、商品のパッケージとして輸出される量が多く、1,300万トン~2,000万トンほどが出超になる。中国の古紙回収率が50%に満たないのは、輸出パッケージとして出て行く段ボールの量が多いことが要因である。

 ▼原紙や製品の輸出入が古紙回収率量や回収率に及ぼす影響も大きい。例えば日本の紙・板紙輸出入量の推移を見ると、2015年までは輸出量よりも輸入量が多く、特に2012年は140万トンの入超になっていた。何パーセントかは古紙回収率を底上げしていた訳である。しかし昨年は、輸入量が107万トンに対して、輸出量は202万トン。以前とは逆に95万トンの出超になった。これも回収減の一因となっている。

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