▼韓国の国内の古紙価格を教えてほしいとの要望があったので、関係筋に問い合わせてみた。現在の韓国の平均古紙価格は、OCCが160ウォン(キロ14.9円)、ONPが180ウォン(16.8円)、MIXが150ウォン(14円)ほど。これだけをみると日本の国内建値より良くみえるが、ほとんどの韓国の製紙メーカーはここから25%の水分引きを行う。つまりOCCが11.2円、ONPが12.6円、MIXが10.5円になる。雨が多い時期は、最高で50%の水分引きもあるというから驚きだ。ちなみに韓国では国内建値がなく、各問屋ごとに価格を付けている。
▼昨秋、中国の重慶を訪れた。「霧の都」と呼ばれる内陸の都市は年中霧が立ち込めており、年間の平均湿度が90%近い。重慶のリー&マンの工場で原料置き場を見学したが、平均的な水分率は16%ほどで、高いものは20%のものもあった。これだけ湿度が高い地域でも平均16%であり、20%を超えるのは水を掛けるなどの不自然な行為が行われているものだけ。そこでも韓国のOCCは水分率が高く、時折20%を超えていると話していた。水を掛ける回収人や問屋が悪いのか、これだけ水分引きをする韓国の製紙メーカーに問題があるのか。
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]