▼回収量の半分近くが輸出されるPETボトルは古紙以上に市況変動も激しい。年初めに比べPETフレークの市況は二割近く下落。そのため容リ法に基づく指定法人ルートで落札した事業者が、価格下落と需要減に耐え切れずギブアップ。容リ協会は年度途中で異例の振替えを行った。当初の二番、三番札と次点の事業者に割り当てる筈が、五番札を経ても決まらなかった。
▼振替えは落札数量で上位何社かの落札分で、全体の二割にあたる四万トン超ものボリュームがあったとみられる。結局、再入札で事業者を再選定したというが、本来、契約破棄は向こう三年間入札に参加できないという規定も、この事業者らは来年度の入札を特例的に認めるという。全てが異例づくしというより、もはや制度崩壊していると言っても過言ではない。
▼行政や法制度の仕組みに則ったリサイクルでは、公平性や一貫性が求められる。当然、市場原理とは相容れない部分が出てくるが、価格急落による棄権を認めるならば、価格が上昇した局面では、どう対応するのか。容リ制度ありきのPET再生事業者が多いこともこの問題を複雑化させている。来年二月から行政回収を始める大阪市も入札で古紙を売却するが、入札制度にもひと工夫欲しい。
2025年10月13日
コラム「虎視」
10月4日に行われた自民党総裁選において、高市早苗氏が第29代総裁に選出された。15日に召集される臨時国会で第[...]
2025年10月06日
コラム「虎視」
製紙業界では周期的にバイオマスボイラーの建設ラッシュが起きている。2000年代はエネルギー転換やコスト削減を主[...]
2025年10月06日
ちょっとブレイク
時は明治時代、商人が集う大阪の街で薬問屋の奉公人として佐助は働いていた。主人の次女である春琴(しゅんきん)は、[...]
2025年09月29日
コラム「虎視」
▼新卒の時に応募したのが、設立から間もないブックオフだった。当時、川崎市の生田に住んでいたが、ブックオフの本社が[...]