住商紙パルプと上海住友商事のアテンドにより、中国の製紙メーカー及び古紙ヤードの現状を見て回った。来年、70万トンの白板マシンの稼動を控える寧波中華紙業(APP)、吉安グループが筆頭株主となり、今後の日本からの買い付けルートが変わるであろう山鷹紙業、中国で200万トン以上の生産設備を持ち、直営の古紙ヤードを12ヵ所持つ栄成紙業の上海ヤード等、様々な工場を訪問。興味深かったのは今回初めて訪れた四川省で、理文造紙(リー&マン)の重慶工場と中国再生資源開発の成都ヤードを見学した。
▼中国の直轄市は北京、天津、上海、重慶の4市。重慶は4市の中で唯一内陸部に位置し、人口は3,000万人と最も多い。面積は北海道とほぼ同じ大きさなので、人口密度はそれほど高くない。重慶は「霧の都」と呼ばれ、一年を通じて太陽が見える日は少なく、いつもモヤが掛かっている。雨が多くて年間の平均湿度は九〇%以上となっている。
▼日本や中国における古紙の水分率は、規定で12%以下と定められているが、重慶や四川省は例外となっている。リー&マンの重慶工場や中再生の成都ヤードでは、水分率が22%のベール品がいくつかあった。平均は15%だが、20%を超えるものも多い。
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]