▼中国の輸入ライセンス発行後も、古紙の輸出市況は期待されたほど上昇せず。2月半ばまでに488万トンが発行されたが、前年の四半期比で4割減った。これを先行調達し、港で一時保管していた分から割り当てた。その結果、大手メーカーのライセンス枠はすでに大半を消化済みと聞く。こうした背景から市況回復の力強さを欠いている。
▼次なる節目となりそうなのが、この春節明け(22日以降)。中国のメーカーが本格的に生産再開し、古紙需要が見込まれるためだ。ただライセンス枠が限られた中で、繊維強度が強く、割安感もある米国品へ買い姿勢が強い。日本品の積極的な買い材料が乏しいのが現実だ。また3月から禁忌品の「0.5%ルール」が施行されるため、輸入古紙の調達自体、慎重にならざるを得ない。
▼今後も小出しのライセンス発行が続くとみられ、市況は基本的には弱含みだろう。一時的な乱高下が起こるとしても予期することが難しい。昨年は原料高で苦しめられた日本のメーカーも、今年は一転して、古紙市況の軟化が製品安に繋がる懸念が出てきた。古紙は20円を少し超える水準が心地良い価格帯なのではないか。古紙市況の回復期待は、問屋よりむしろ国内メーカーのほうが切実?!
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