▼新年互礼会の挨拶でバズワード(頻出用語)だったのが「AI、IоT、ビッグデータの活用」。これら技術は人手不足や生産性向上の切り札としても期待が厚い。紙パ産業で先行するのは日本紙パルプ商事である。2016年に共同でAI開発の子会社を設立。紙製品の在庫状況や道路情報を反映しながら、最適な配送コースをAIが判断するシステムを開発。昨秋から洋紙納品で試験運行を始めた。
▼古紙業界でもAIの活用が注目されるところ。古紙の取引そのものはアナログな文化がまだまだ強く、臨機応変と融通無碍さがモノをいう世界である。とはいえFAXを使った発注や一カ月毎の値決め交渉など、コミュニケーション手段の改善余地はある。また、自動運転技術の進化は、収集運搬・出荷時における事故のリスクを限りなく下げられる利点もあるだろう。
▼かくゆう業界誌もAIの活躍によって、近い将来にオワコン(終わったコンテンツ)化するとの予測もある。すでにAP通信はワードスミスというAI記者が企業業績に関する記事を書いている。日経新聞も上場企業が開示する決算情報から、AIが即座に要点を記事にまとめて配信するサービスを開始した。この自虐的なコラムは今のところ人間が書いているだが。
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]