
▼古紙輸出価格の動向は混沌としている。特に今年から中国が輸入を禁止したMIX古紙は、今後も弱含みが続くとみられる。これは世界的な傾向であると言えるだろう。MIX古紙の世界の輸出入量は約1,800万トン。輸入ではそのうち中国が570万トンで32%を占めている。欧州各国の域内輸出入分である約550万トンを差し引くと、さらに割合は跳ね上がり、46%となる。
▼年間360万トンのMIX古紙を輸出している米国では、各ヤードに溢れている模様。また米国国内のMIX古紙価格は、一部ではゴミ化するほどの価格帯に突入している。現在の米国の国内MIX古紙価格は28~44ドル、輸出向けで48~66ドル。問屋店頭価格ではキロ3円~5円である。中国の環境規制によって、世界全体の古紙リサイクルが暗礁に乗り上げるかもしれない。
▼2016年の中国のMIX古紙輸入量は570万トンで、輸入額は8億7千万ドル(約966億円)。1トン当りの平均価格は153ドルで、日本の問屋店頭換算ではキロ14.8円ほどになる。この1千億円市場のMIX古紙はどこに向かうのか。インドは316万トンのMIX古紙を輸入しているが、次の市場になり得るのか。
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]