
▼日本で新聞古紙をもっとも使うのが、王子製紙の苫小牧工場だ。月間約五万五千トンを消費する。その在庫が今春一万三千トンまで激減した。約一週間分に過ぎず、危機的な水準だったとみられる。新聞用紙の生産が縮小均衡する中、なぜここまで減少したのか?背景には、連続的な要因があった。昨年十月の天候不良による内航船の欠航で、古紙在庫が一時減少。そこへ輸出価格の急騰で国内にモノが入りにくくなったのだ。
▼国内メーカーの建値は、変わらないことが定説となりつつある。この建値制度に甘んじていた面も否めない。新聞古紙の建値はキロ十四円のまま。一方の輸出価格は昨年十一月から二十一円~二十六円まで上昇。内外格差は七~十二円も開いている。プレミアム(上乗せ)価格が付くとはいえ、建値に近い調達分があるならば、問屋の「造反」が起きても不思議ではない。
▼翌月に入ると、富士の岳南排水路の点検整備など各地の工場が休転に入る。古紙需給の逼迫感も和らぐとの見方もあるが、果たしてどうか。この輸出市況の勢いからすると、八月に再び生産しようとした際に、特に段ボール古紙が不足する場面も起こりうる。新聞古紙の在庫危機が教訓となって、今夏の建値改定も充分あり得そうだ。
2026年03月16日
コラム「虎視」
鉄・非鉄業界の業界動向や価格情報を報道しているのが、業界紙の日刊市況通信である。実は以前、印刷している印刷屋が[...]
2026年03月09日
コラム「虎視」
昨年から今年にかけて、パック連の主催による紙パック回収システム強化検討会が3回にわたって行われた。これまでの紙[...]
2026年03月02日
コラム「虎視」
2015年7月に発刊された「コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業」は、同年の青少年読書感想文全国コンクールの[...]
2026年02月23日
コラム「虎視」
これまで20年にわたって各国貿易統計のデータを取得していたのが、ジェトロ(日本貿易振興機構)のビジネスライブラ[...]