
▼特集記事のとおり、数年内にレンゴーの八潮工場における百万トンの生産体制が現実味を帯びてきた。来年末の淀川工場の閉鎖に伴い、金津工場の中芯マシンをライナーと併抄化し、八潮で中芯の生産を増やす必要が出てきたからだ。日本初の段原紙生産を主とする内陸型の百万トン工場が誕生するのか、注目したい。
▼むろんカギとなるのは古紙の安定調達だろう。百万トン体制になれば、古紙の消費量は今より月間一万五千トン前後増える。八潮は段ボール古紙を中心に使うが、国内全体の段ボール回収量は年間千五十万トン。関東で約四割の月間三十五万トンが発生し、その消費地は(本紙推計)①域内消費が十一万トン、②静岡八万トン、③東北六万トン、④その他地域二万トン、⑤輸出が八万トン。発生が頭打ちの中で、取り込めるのは、②などの他地域に回る分か、⑤輸出玉であろう。
▼中国ではナインドラゴンやリー&マンなどで百万トン超を生産する段原紙工場も珍しくない。ただ日本と違って、専用の港湾バースを備え、輸入段ボール古紙の大量調達を前提としている。日本の場合、ほぼ全て国内品。製品の帰り便の活用や排出元からの効率的な回収といった、きめ細やかな物流が調達拡大の決め手となるだろう。
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