▼佐久間の新千葉RCは、幕張新都心からもっとも近い古紙ヤードとなる。幕張新都心とは一九七〇年代から東京湾の埋め立てによって開発された一帯で、千葉市美浜区と習志野市に跨る五二二ヘクタールの地区を指す。中高層の集合住宅が密集し、約三万六千人が居住するが、さらなる開発によって三年後には四万人近く人口が増える見通しだ。
▼オフィスビルにはイオンやIBMなどの大手企業をはじめ、五百社以上が入居する。一日一万人近くが利用する六つのホテル(客室数二千二百室以上)が立地し、イオンモールや三井アウトレットモールを始めとした大型ショッピングモールも十以上点在する。また国際展示場である幕張メッセや、千葉ロッテの本拠地である千葉マリンスタジアムが立地することでも知られる。まさに「職・住・学・遊」の複合機能の集積が進んできた地区だ。
▼こうした幕張新都心のポテンシャルの高さに加え、幕張メッセは、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックの競技会場に指定されており、五輪効果も期待できる。今後の古紙の発生減は避けられないが、こうした千葉エリアの中でも伸びゆく商圏をターゲットに出来ることが、新千葉RC開設の強い動機となったようだ。
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