▼一九七九年に発売された「Video Killed The Radio Star」は、イギリスのニューウェイブの先端と言われたバグルスによって作られ、世界的な大ヒットとなった。日本では「ラジオスターの悲劇」として発売された。
▼この曲は、ラジオ全盛期のスターが、テレビの出現によって仕事が激減したという話を元に作られたという。最近ではこのパロディーが流行っており、「インターネット キルド ザ ビデオスター」や「ユーチューブ キルド ザ テレビスター」等、メディアや娯楽の変遷が反映されている。これを紙・板紙業界で例えると、高度成長期時代のパッケージ革命は「段ボール キルド ザ 木箱」だったし、現在の紙媒体の低迷は「モバイル キルド ザ 新聞・雑誌」である。
▼経済産業省がまとめた二〇二五年の紙・板紙需要予測は、紙は現在より一八・九%減の千二百七十六万トン、板紙は一・二%減の千百二十五万トン。量にすると紙が二百六十五万トン減、板紙が十二万トン減。ただ前記の「ラジオスターの悲劇」には続きがある。廃れると思われたラジオは、規模は縮小したが、世界中のリスナーに愛されている。紙媒体も規模の縮小は避けられないが、愛される存在であり続けることを願う。
2024年10月21日
コラム「虎視」
中国の上海を拠点として企業・消費者向けにネット販売やその支援、コンサル業務を行っているセールス・インチャイナ㈱[...]
2024年10月14日
コラム「虎視」
ピューリッツァ賞作家であるハルバースタムによる「ベスト&ブライテスト」という本がある。泥沼化したベトナム戦争に[...]
2024年10月07日
コラム「虎視」
物心付いた時から毎年、年賀状を出していたが、5年前に出すのを止めた。会社関連も2年前から止めて、勝手ながら紙面[...]
2024年09月30日
コラム「虎視」
福田三商はM&Aで大きくなった古紙問屋で、元々は福田紙原料と三商紙業(福田紙原料と鈴六商店の合弁)が合併して6[...]