2004年7月12日 オピニオン » 598号

コラム「虎視」 598号

コラム「虎視」

▼古紙の回収量が1,400万トンから1,700万トンになるのに、つまり300万トン増えるのに90年から99年まで10年の歳月がかかっている。それが02年、回収量が一気に2,000万トンに達した。99年から02年のわずか4年で回収量は300万トンも増えたわけだ。近年の古紙回収増は目を見張るばかり。①自治体での分別収集の普及②オフィスでの紙ごみのリサイクル③輸入段ボール箱の回収増ーなどが原因とみられる。

▼もっとも昨年の回収量は40万トン増にとどまり、伸びが鈍化した。今年はどうか。まだ1月-4月までの累計だが、前年同期比40万トン増と、再び勢いがついてきた。00年から02年にかけて毎年平均100万トン、回収が増えたが、このペースが戻ってきたといえよう。仮に今年100万トン回収が増えると回収量は2144万トン。一方、消費量は1-4月の伸びが2%増。年間でもこの伸びにとどまるとすると消費量は1,861万トン。回収量から消費量を差し引いた需給ギャップはなんと283万トンにもなる。

▼過去4年、需給ギャップと輸出はほぼ近似値の関係にある。今年上期の輸出量は130万トン~135万トン。需給ギャップから推定すると、下期は150万トン前後の輸出も。

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