2004年7月19日 オピニオン » 599号

コラム「虎視」 599号

コラム「虎視」

▼平成15年度の東京都23区の古紙回収量を調べてみて驚いた。分別収集(行政回収)が2年連続で減少し、前年よりさらに2万5,000トンも減ったからである。ピークの平成13年度からみると実に3万7,000トンもの減少である。

▼東京ルール1(週3回のごみの収集を1回減らし、資源ごみの収集に充てる)による分別収集が23区全域に普及したのが平成12年度。初年度の分別収集量は23万8,000トンで、集団回収量17万6,000トンを初年度から上回った。順風満帆かと思われた分別収集だったが、思わぬ敵が現れた。アパッチと呼ばれる回収業者の抜き取り行為だ。

▼もっとも抜き取り行為は初年度からあった。本紙の推定では分別収集と集団回収で60万トンの古紙が23区で回収されている。18万トンの集団回収に対し、分別収集では42万トンは集まっているはず。しかし、集計はわずか22万トン。20万トンは抜き取られており、内訳は新聞15万トン、雑誌5万トン。抜き取り行為の対象が雑誌にも広がってきた。

▼杉並区や大田区などが抜き取り防止対策に条例を改正したり、世田谷区では20万円以下の罰金を科すようになった。大田区は条例改正後も減り続けている。条例改正も特効薬ではない。

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