▼以前、住商紙パルプの北港や大和紙料の南港の輸入ヤードを見学させてもらったことがある。米国から輸入した古紙を在庫し、国内メーカーに販売していたからである。輸入品の中心はDLKやOCC(いずれも段ボール)だった。古紙の輸入が激減し、両方のヤードとも現在は輸出基地に性格を変えているという。
▼今回、青島市の貿易会社、東方国際貿易が輸入古紙を保管している倉庫を見学させてもらった。昨年の扱い量が7万トン、今年は15万トンが目標とか。米国が中心ながら日本の古紙も3割くらい扱い、今年はもっと日本の古紙を輸入したいと語っていた。青島周辺だけで、貿易会社が抱えている輸入古紙の常備在庫は約10万トンという。前号で報道したように大手製紙は直接買い付けしており、これら貿易会社から購入しているのは、中堅から中小の製紙企業とみられている。彼らは金融と同時に物流機能を果たしているわけだ。
▼日本の輸入古紙はピーク時で85万トン。消費量全体の1割にも満たなかったが、中国の輸入古紙は消費量の四割強を占める。既報のように今年の輸入量は1,000万トンを突破する勢い。消費量に占める輸入古紙のウェートが大きいだけに、古紙を扱う貿易会社はまだまだ増えるのでないか。
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