▼中国への古紙貿易はタイや台湾と違って相手の顔が見えにくい(古紙を使用しているメーカーが分からない)とかって指摘したことがあるが、今回訪問した中国の製紙大手、チェンミンやフワタイは日本の古紙をほとんど使用していなかった。両社とも輸入古紙の大半は米国品である。チェンミンは国内古紙もかなり使っているようだったが、新聞用紙向けのDIP(脱墨古紙パルプ)用途が中心のフワタイは国内古紙も使っていなかった。
▼考えてみると、ナインドラゴンにしても輸入古紙は米国中心。年産100万トンを超えるような中国の製紙大手(フワタイはまだ80万トンだが)は日本の古紙を使用していないことになる。日本の古紙を使わない理由として①脱墨しにくい②歩留まりが悪い③繊維強度がない④価格が高い-などなど。チェンミンは欧州品より品質が劣ると手厳しかった。7、8年前の中国の日本の古紙への評価を聞いているようだった。
▼これら大手以外では中国の製紙は昨年、100万トンもの日本の古紙を使かった。新聞、雑誌の需給が依然として緩んでいるので、今年は中国に年間140万トン輸出される見通し。将来、これら大手が日本の古紙を使用するようになると、さらに輸出が伸びる?
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