▼浙江省富陽市で毎日(365日休みなし)開かれている古紙の朝市は相変わらずの活況だった。この市場、正式には富陽市江南廃紙交易市場というが、この朝市を見学する日本の関係者が随分と増えた。本紙もこれまでに何度か紹介してきたが、耳学問。現場を訪問したのは今回が初めて。
▼日の出前に到着したが、すでにトラック(10トン車が多いが4トン車も少なくない)が前夜から待機しており、明け方になって入ってくる車のクラクションと人いきれが市場に充満。毎日、400台のトラックが中国各地(当然、浙江省ナンバーが多かった)からやってきて、トラックごとに商談する。成立すると近くの製紙工場に納入されるわけだが、ここでは値決めだけで、計量は製紙工場で行われる。売れ残りはなしとか。
▼売買される古紙は圧倒的に段ボールが多く、新聞、台紙(地券とも呼ばれ、コートボールなどの裁落)紙管古紙、上物古紙なども。ほとんどバラ積みでトラックに満載された荷姿は過積載そのもの。プレスされた段ボールや台紙も目に付き、プレス品が徐々に出回ってきている様子。段ボールの値段を聞くとキロ1.1元から1.4元とのこと。現在、為替相場が1元15円くらいなので、下値16円50銭、上値21円。
2025年04月21日
コラム「虎視」
日本では商品や容器包装等で、リサイクルしやすい設計がこれまでにも行われてきた。その一例が、かつて家庭や企業に配[...]
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]