繊維リサイクル協会によると、古布のリサイクル率は1割から2割ほどだという。以前から環境省や経産省が古布リサイクルの法律を策定しようとしているが、出口が限られているため策定に至っていない。また、日本で古くから資源化されている物の中で、これだけの発生量がありながら未だにリサイクル法が定められていないのは、古布と布団だけではないかということも話していた。
▼東京都23区清掃一部事務組合によると東京23区で1年間に回収している粗大ごみ数は610万点で、そのうち最も多いのが布団。品目別の回収数は、①布団74万点、②箱物家具59万点、③椅子(ソファー)50万点、④衣装箱29万点、⑤テーブル24万点、⑥自転車21万点となっている。
▼この布団のリサイクルに本格的に着手しているのが埼玉県の木村繊維。マレーシアにも工場を持つ同社が布団リサイクルを始めたのは2008年。基本的には①リフォーム(打ち直して布団として再利用する方法)とリサイクル(中の綿や糸を再利用する方法)によって再生される。全国の自治体が処理に困っている布団だが、今後リサイクル方法が確立されると、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]