
▼猪瀬直樹は著作「道路の権力」で道路公団民営化に挑む戦いを記録し、政策決定の歪んだプロセスを焙り出した。政府の諮問機関について次のように指摘する。「各界の意見を反映する、とはタテマエで、結局、族議員ならぬ族委員も混じっているし、そうなると発言時間を制約されて言い放しで終わってしまう。こうして多くの審議会は官僚組織のお飾りになりやすい」。
▼容リ法の見直しを進める会合は、産業構造審議会の下部機関で26名の委員と座長で構成されている。容器包装にあたる八品目の素材は、それぞれ着眼点が異なり、関連する事業主体も幅広い。それを同時並行的に検証し、実りある結論を導くのは無理があろう。問題点をうやむやにして改正に至った前回のように、今回も尻すぼみの議論に終始することが危惧される。
▼容リ法の制定から20年近くを経て、容器包装を取り巻く社会情勢は大きく変化した。中国市場の台頭により再生資源の輸出ルートが拓け、価格は軒並み高騰。紙製容器に替わって雑がみ回収が浸透し、PETボトルは有償取引が定着した。輸出市場を冷静に分析した上で、有価で回る素材は可能な限り市場原理に委ねるべきだ。廃棄物行政は本来の市町村責任に立ち返ることが求められている。
2026年06月15日
コラム「虎視」
牛乳パックの回収が世の中に広まったのはもう40年以上前だ。当時は、飲み終わった牛乳パックを製紙原料として使うと[...]
2026年06月15日
ちょっとブレイク
伊坂幸太郎著の「重力ピエロ」を読んだ。アマゾンのミステリー小説ランキングで、先月以来、売れ行きが急上昇中である[...]
2026年06月08日
コラム「虎視」
中国は日本の多くの古紙業者や商社にとっては、もはや過去の存在である。中国は2018年からMIX古紙の輸入を禁止[...]
2026年06月04日
コラム「虎視」
中国は日本の多くの古紙業者や商社にとっては、もはや過去の存在である。中国は2018年からMIX古紙の輸入を禁止[...]