
▼財務省や各国通関が発表する貿易統計を弊紙では参考にしているが、最近WTOとOECDが新しい基準の貿易統計を公表した。この新統計は、各国間で生み出された付加価値の動きをみるというもの。例えば、日本から中国に部品を60ドルで輸出し、中国が米国に100ドルで完成品を輸出していたとする。この場合、日本が米国に60ドル、中国が米国に40ドルずつ輸出したと計算するわけだ。
▼この手法で計算すると全く異なる風景が見えてくる。最大の輸出相手国である中国が輸出額で9ポイント下がって16%の二位に転落。代わって首位に躍り出てくるのが19%を占める米国だ。付加価値をベースにしてみると、日本が製造する中間財はアジアの新興国向けへの輸出が多いが、その最終消費地は米国が多いことを示している。
▼昨年、古紙輸出が最高記録を更新したが、一方で紙・板紙の輸出は前年より14.9%減の80万6,000トン。紙・板紙の輸出は2002年と2010年に二度のピークがあったが、数量は160万トン弱止まり。生産に対する輸出比率も5.3%が上限だった。今後、古紙から紙・板紙を製造し、付加価値を最大化できるのはどの国か。古紙の消費地を考える上でも参考になりそうだ。
2026年04月20日
コラム「虎視」
2012年に理文造紙・重慶工場を訪問した。重慶は霧の都と呼ばれており、標高が高く湿気があって常に霧が発生してい[...]
2026年04月13日
コラム「虎視」
静脈産業に特化したM&Aやコンサルタントを手掛けるベイニングは、森・濱田松本法律事務所と共著で「循環型社会実現[...]
2026年04月06日
コラム「虎視」
私は1973年(昭和48年)生まれで、いわゆる団塊ジュニア世代。73年と言えば、日本中がオイルショックでパニッ[...]
2026年03月30日
コラム「虎視」
世界広しといえど、古紙の分別回収が浸透している国は、日本と韓国のみである。後進国では、古紙は貴重品なので捨てら[...]