▼今年は容リ法の見直し時期にあたる。以前から指摘している容リ法の問題点は、①プラスチックの再商品化コストが高止まり(再商品化委託料全体の九五%を占める)、②有償となっているペットボトルと紙製容器包装の扱い(ペットボトルは七年連続、紙製容器は三年連続で有償)、③マテリアルリサイクルが優先されるー等の問題がある。ペットボトルに関しては既に有償での扱いが七年間も続いているとはいえ、リーマンショック後の〇八年と価格が急落した昨年は再入札が行われた。この事例から、価格の変動が激しいので今回も外す対象にならないという見方が強い。また前回の見直し時、プラ製容器包装の再商品化手法に燃料化が追加されたが、現在までの実績はゼロだという。
▼先日、本紙で取り上げたのが、中部大学教授の武田邦彦氏の講演。「リサイクルはするな」等、リサイクルに対して否定的な氏の意見は至って単純。税金を使ってリサイクルをやるべきではないということが根底にある。また「補助金を貰っている企業は恥ずかしいと思え」「民間同士で成り立たない商売は商売にあらず、生かされていると思え」という手厳しい意見も。容リ法の見直し審議には、氏の様な歯に衣着せぬ物言いの著名人も呼んでほしい。
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