▼本紙は昨春、全国ヤードマップを作成したが、その後も新ヤード開設が続き、全国のヤード数は1,600ヵ所を超えた。昨年の古紙回収量は2,283万トン。1ヵ所平均1万4,000トン、月に均して1,200トン足らず集まっている計算になる。勿論例外はあり、ベーラーを2台保有し、月3,000トン以上集まっている都心のヤードもあれば、1,000トン集まらない地方のヤードもある。
▼日本の古紙の回収率(古紙の回収量を紙・板紙の消費量で割る)が50%台に達したのが1984年。87年から90年の4年間は再び40%台に転落し、2001年に60%台に乗るまで50%台の脱却に実に14年もかかった。ところが60%台は4年でクリア、05年から70%台に達し今年1-7月は74.2%。01年といえば100万トン台の輸出が始まった年。回収率の向上と輸出の増大はコインの裏表の関係にある。
▼一方、20ヵ所以上のヤードが新設されるようになったのは2000年から。今年で8年連続となる。廃棄物業者、鉄スクラップの再生資源業者、商社による新設ヤードもあるが、設備投資の主役は一貫して古紙問屋である。変化したのはヤードの規模や機能だ。大型化、輸出基地化、機密書類を取り扱うため閉鎖型の工場の併設などが進んだ。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
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2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]