▼使用済み紙パックの05年度の回収率はまだ26%。70%台の回収率を誇る古紙全体に比べると大きく下回っている。数量でみると5万5,000トン回収され、16万トンが廃棄処理されている。これだけ回収率が低いものの、容リ法では再商品化の義務の対象から外された。段ボールと同様に有価で回っているというのが除外の理由だった。
▼ちなみに家庭から回収される紙パックのうち、店頭回収と行政回収・集団回収がおよそ半々。店頭回収とはスーパーや生協などの店頭に設置された回収箱に消費者が持ち込み、業者やメーカーに引き渡す回収方法のこと。この他、学校や自販機などから回収される事業系の紙パックもある。
▼今1月、紙パック回収のパイオニア、埼玉県新座市にある山田洋治商店の本社ヤードを見学し、価格を聞いたところ、「21年前に回収を始めた頃、工場着値で25円だった。その後一度も上がらず、この間(15年前と2年前)に2円づつ2度下がり、現在は21円」と語っていた。一度も上がらなかった紙パックだが、その後は急回復し、最近は限りなく30円(工場着値)に近くなっている。一方、売価に比べて仕入れ価格はピンキリ。無償に近い一桁価格から20円台後半の高値まであるようだ。
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