▼価格が上昇したものの輸出数量が伸び悩んでいる。2月も前年同月比でマイナス。古紙輸出はこれで7ヵ月連続のマイナス成長だ。ところで最近、注目されているのが中国株の大幅な下落だ。北京五輪前に始まった大調整でもある。2000年1月を100とした指数でみると、日経平均株価は今年3月まで一度も100を超えていない。一方、上海総合は06年後半から急騰し昨年ピーク時には400まで達していたが、現在は200台に急落している。山高ければ谷深しである。
▼ナインドラゴンやリーマンなど、急成長続ける中国の大手製紙株も下げがきつい。ピーク時の3分の1や4分の1まで下げている。原燃料の高騰に対し製品への転嫁が遅れている、このため業績見通しが下方修正されたことなどを理由に、株式が売られているようだ。
▼それと中国ではこれまで紙・板紙の生産が消費を下回り、不足分を輸入に依存してきた。しかし昨年来、生産が消費を上回り、紙・板紙に輸出余力がでてきた。生産設備の驚異的な増強が続き、将来は設備過剰に陥るとの危惧も。こうした見方も株価の下げにつながっている?。設備過剰をカバーするのは内需の伸びだ。両社はともに今夏、重慶に新工場が立ち上がる。重慶工場の動向に注目したい。
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