▼浙江景興紙業の05年の生産データをみると38万トンとある。今回、飛び込みで07年にできた外装ライナーの新マシン(年産40万トン)をみせてもらった。グループ全体の生産量を聞くと90万トンという。この新工場に隣接してさらに60万トンの新マシンを今年から来年にかけて増設中だった。まず今年に完成するのは20万トンの白板紙マシンだ。ナインドラゴンやリー&マンだけでない、中国各地で急成長する板紙メーカーの規模にびっくり。
▼ここの資材部長と昼食を一緒にしたら、古紙業者やブローカーが同席した。古紙業者は5昼夜かけてトラックを交替で運転しながら、西はアフガニスタンに隣接する新彊ウイグル自治区(シルクロードの中継点)からここ(浙江省の平湖市)にやってきたという。古紙の売価がトン1,500元でも運賃に半分かかり、手取りは半分しか残らない。
▼日本でいえば北海道で集めた古紙を九州の製紙会社に売るようなもの。非効率というか、すさまじいエネルギーというか。わざわざ遠くまで古紙を売りに来るのは、地元に製紙工場がないためらしい。それにしても5昼夜もかけて。製紙側もどんな遠方の古紙でもいい、価格さえあえば買うという姿勢だ。古紙ビジネスに距離は関係ない!
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