2014年2月14日、大和紙料の本社を訪れ、故矢倉義弘氏(当時会長)に会う予定だった。しかし起きてびっくり。自宅と会社がある奈良は一面の雪景色で、24年ぶりに大雪警報が発令された日だった。昼前に電車が動き出したので、なんとか訪問することができた。
▼その日の取材の肝は、同社が大阪紙業と合併を視野に入れた業務提携を結んだという情報を入手し、独占トップインタビューで裏付けと経緯や詳細等を聞き、次号でスクープを出すという試みだった。しかし結果的には、矢倉会長の一言でスクープは実現しなかった。「まだいろいろと調整中なので、記事にされたら困る」ということだった。諦めきれなくて何とか手はないかと食い下がったが、結局スクープは幻となった。
▼今年5月の近畿商組の総会では、22年間務めた理事長職を勇退することを発表し、出席者全員から労いと祝福を受けていた。これまで総会にあまり出席していなかった矢倉得正社長も駆け付け、父である理事長の雄姿を目に焼き付けていた。矢倉理事長は一番最後まで会場に残り、一人一人にお礼を言い回っていた。私にも「今までありがとう。これからも息子と新理事長を共々よろしく」と言われ、親子で仲良く帰っていく姿がとても印象的だった。
2024年07月15日
コラム「虎視」
RKBオンラインによると、衆院議員の全465人のうち102人が「父母や祖父母、または三親等内の親族に国会議員が[...]
2024年07月08日
コラム「虎視」
いつの時代でも人の気持ちを動かすのは熱量だ。それは仕事でもプライベートでも同じで、良い商品を作りたい、良いサー[...]
2024年07月01日
コラム「虎視」
6月中旬にカンボジアを訪問した。東南アジアの様々な国を訪問してきたが、カンボジアは今回が初めて。カンボジアでホ[...]
2024年06月24日
コラム「虎視」
円安にも関わらず、輸入紙の影響を最も受けているのが家庭紙だ。海外メーカーは日本市場を戦略的な販路と位置づける。[...]