
▼北京オリンピックが終わって中国経済の先行きを危惧する関係者が増えてきているが、我々の業種、古紙についても悲観論、楽観論が交錯する。日本の古紙は中国の輸入増大によって、需給が一変した。昨年は2,248万トンの輸入量に達し、00年の7倍である。成長率はこれから鈍化するだろうけれど、輸入増大の流れは現在も続いており、中国市場の存在感はさらに高まるのでないか。
▼目先のことが見えにくくなったら、中国は長い歴史を持つ国であるということを思い出すことにしている。清末から第二次大戦の動乱、戦後も共産党によるイデオロギー支配体制が続き、およそ200年間、経済成長の蚊帳の外に置かれた。それが90年代に改革・開放経済が始まると、世界を驚かすほどの驚異的発展を遂げる。以来、まだ20年も経っていないことに驚嘆する。
▼2020年から30年にかけて中国経済のGDPは米国を上回るのでないかとみられている。ちなみに紙・板紙の生産高は来年にも米国を上回る見通し。歴史認識でもうひとつ需要なことがある。19世紀は英国、20世紀は米国(アジアでは日本)の時代だったが、21世紀はまちがいなく中国の世紀だ。中国に様々な歪みがあっても世界経済は確実に中国を中心に動く。
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